ここで「量子もつれ」を考える前に
言葉の意味をはっきりさせておかなければならないことがあります
それは
「情報を伝えるとはどういうことか？」
ということ
人と人との間
（でなくとも構いませんがここでは簡単のためこれに限定します）
で情報をやり取りする、とはどういうことか？
以前刑事ドラマであったシーンヾ(｀ε´)ﾉ◎ｰ◎ ﾀｲﾎﾀｲﾎｰ！
刑務所の外の人と中の人、つまり囚人とが秘密裏に情報を伝えあうために
本の差し入れを利用していました
その本自体はごくありふれたフツーの本ですが
肝心なのはそこではなく
‥本の中の一部の文字の横に千枚通しみたいなもので
小さな穴が開けられている
そのしるしのついた文字だけをつなげると
刑務官には知られたくない
彼らだけが知り得る文章が出来上がる
こうして彼らは誰にも知られずに
意味ある「情報通信」を成立させる、とεε(*▼ω▼)ﾉ ｳｲｯｽ!!
それにしてもなぜ彼らは
通信のために
これほどの苦労をしなければならなかったか
それは、通信が「意思疎通」を旨とするから
情報の内容が両者にとっての「特定性」を持っていて
それを共通の認識にしなければならないから、ですね
だからそれを隠そうとする意志も生じる
自分の意志の不明確なままに
プロポーズする人はいませんね？
Aさんが何か情報をBさんに伝える時に
情報の送り手であるAさんと受け手のBさんのどちらか
もしくは両方が
情報の内容を知らない
などということはない訳です
ここで「古典もつれ」を思い出しましょう
※（参考）
「量子もつれ、その前に「古典もつれ」」（2020年3月3日の記事）
https://parasitefermion.com/classicalentanglement/
Aさん、Bさん両名はそれぞれ赤か青のシャツを着て
東京と大阪に離れているのでした
さ(・Ｏ・)よ(・。・) おなら(≧～≦)＝３ ﾌﾞｰｯ!
最初は上着を着ていてそれぞれのシャツが何色かは
誰にも（当人にも）わかりません（いわゆる「古典もつれ」）
ここで、東京のAさんが上着を脱ぎました
するとAさんは赤いシャツを着ていることが判明
この時、Aさん（とそのシャツを見た周りの人）は
大阪のBさんが青いシャツを着ていることが分かります
「脱いだ瞬間に」
「Aさんのシャツが赤と分かった瞬間に」
それが分かります
‥が、これ別に、不思議なことじゃないですよね？
Aさんがシャツを脱ぐ以前にも
Aさん、Bさんのシャツの色は確定しているし
Aさんの「脱ぐ」という動作が大阪のBさんに
何か作用を及ぼしているわけではありません
そして、先ほどの情報通信の観点から言えば
そもそもAさんがシャツを脱ぐ以前の段階で
AさんもBさんも自分のシャツの色を知らないのです
（もしそれが不自然だというなら、Aさんのそばにいるαさんと
Bさんのそばにいるβさんの間での情報通信に話を移せば良いだけ）
ということは、Aさんが上着を脱いでシャツの色を確認し
Bさんのシャツの色が青と分かったとしても
別に両者の間で「情報伝達」が起こったわけではない
まして、何かが「瞬時に」伝わったわけではない
「古典」の範囲で
もつれにより情報が伝わるわけではないことが分かりました
「量子」の場合
‥少し様子が変わってきますがそれはのちほど
そこで「超光速で伝わっている」（と思われている）ものはなんでしょう？
「量子もつれ」に入っていきます
☆⌒(*^-ﾟ)ﾉ~♪see you again♪~ヾ(ﾟ-^*)⌒☆
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