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「相関」と「通信」は違うよ、違う!

(「量子もつれの片割れを観測したら何が起こる?」からの続き)

上着脱いだ瞬間に起こることの違い、整理しますよ
(*’ω’*)……ん

  • 古典もつれの場合:
    脱ぐ以前に、シャツの色は確定している
    色が分からないのは、上着で見えないから
  • 量子もつれの場合:
    脱ぐ以前は
    甲状態(Aさんが赤、Bさんが青)と
    乙状態(Aさんが青、Bさんが赤)の重ね合わせ状態にあり
    それぞれが着ているシャツの色は確定していない
    (参照:「量子もつれの片割れを観測したら何が起こる?」)
    上着を脱いでシャツを見た瞬間、波束の収縮が起こり
    甲状態か乙状態のどちらか1つになる(色が確定する)
    “φ(・ェ・o)~メモメモ

量子もつれにおける、この波束の収縮がポイント

何のポイントかって
「量子もつれが超光速で情報を伝える」という誤解がはびこっている理由
それがまさにここにあるのです

AさんとBさんがどんなに離れていても
たとえ宇宙の端から端に離れていても
いま主流となっている量子力学の解釈で言えば
この波束の収縮が起こっています

Aさんのシャツの色を確認したその瞬間に
AさんとBさんの重ね合わせ状態は解け
(Aさんが赤、Bさんが青)
の状態と
(Aさんが青、Bさんが赤)
の状態のどちらかになる‥

Aさんのシャツを見る、という行為が
宇宙大に広がるAさんとBさんの状態に変化を及ぼしている、
つまりBさんに何らかの影響が伝わっている

‥これは確かに間違いありません
(ノ・_・)ノ~~~~[真心]

しかし!
以前も言いましたよね?
「量子もつれだけでは、ヒトが利用可能な形態での情報通信はできない」
のです! オットォ!(・oノ)ノ
(参照:「量子もつれで情報は光速を超えて伝わりま‥ せん!」)

波束の収縮は確かに長大な距離をまたいで瞬時に起こりますが
それを利用して、意味ある情報通信を行うことはできないのです
ノ´ー`)ノ~~~~《出来心》

今のAさんとBさんのシャツのように
量子もつれの関係にあるもの同士は「相関している」
とも言われます

相関関係にあるということと、情報を通信し合うこととは
おのずから別のことなのです

量子脳理論で有名なアメリカの麻酔科医、S.ハメロフさんも盛大にこの勘違い、しちゃってるっぽいね~(*^-^)

※古典もつれでも厳密にいうと
上着を脱ぐ前はシャツを確認できないので、実はシャツの色は確定していない
という議論もあります
見えていない以上簡単にこの論法を否定することはできませんが、ここでは「確定している」場合を古典もつれと呼ぶことにしています

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