ふたりの人が異なる意見を表明したとする
どちらに賛同するか
σ( ̄、 ̄=)ンート・・・
冷静に考えれば
それら意見内容を勘案して
ということになる‥
なるはずなのだが
現実にはそう単純でもない
どうしたって仲良い方、身内に肩入れしてしまう
┐(´-`)┌
偉い人、有名な人、の言葉に
重きを置きがち
好きなタレントとかスポーツ選手とか
ただ好き
この感情だけで
受け入れやすくなる
あるいは
確証バイアス
自分の考えに沿った意見のみを探し受け入れ
それ以外は注意が向かないか
拒絶する
例えば
ケンブリッジ大学で行われた
学生対象の心理学実験
表に数字、裏に○か×が書いてあるカードが4枚
今見えているのは「1、4、〇、×」
1つのルールがあり、それは
「偶数の裏は○」
で、課題は
「なるべく少ない枚数のカードをひっくり返して
このルールが成立しているかどうか確かめよ」
全部ひっくり返せば
ルール通りかどうかは当然分かる
ポイントはなるべく少ない枚数で
ということ
で、ケンブリッジ大学での結果はというと
46%の学生が4と〇を
33%の学生が4のみを
めくる、と回答
貴方は、どうでしたか?
ルールの「偶数の裏が〇」をチェックするために
まずは偶数として見えている「4」をひっくり返してチェックする、
これはすぐわかる
実験では半数近い人がさらに〇をひっくり返した
ルールでは
偶数の裏を〇と規定しているが
奇数の裏は何も規定していない
つまり奇数の裏は○でも×でもよい
言い換えれば
×の裏は奇数でなければならないが
〇の裏は偶数でも奇数でもよい
要するにチェックが必要なのは×の裏
というわけで、正解は「4と×をひっくり返す」
ルールの文言に肯定的な内容、即ち
「偶数の裏が〇」
が正しいことを確かめることに注意は向くが
それが間違っているケース
「偶数の裏が×」
という、ルールに否定的な内容を
チェックすることに注意が向きにくい
これが確証バイアス
肯定的な正事例には注意が向くが
否定的な反証例には注意が向かない
これが様々な偏見・差別・ステレオタイプを
醸成するのです
それを見る為の別の心理学実験
学生たちに手品を見せるのだが
学生は3つのグループに分けておく
この手品師を
第1グループには「超能力者」と
第2グループには「アマチュア手品師」と
第3グループには「ただの手品師で超能力は無く、トリックがある」と
それぞれ紹介
で、見せられたパフォーマンスに対し
それが超常現象であり
超能力が発揮されたものだと感じた割合を調べる
v(。・・。) オッケー♪
第1グループでその割合が高くなると予想され
実際そうなったのだが(77%)
問題なのは、第2、第3グループでも
意外に低くならず
いずれも半数以上の学生が
超能力を認めた
第3グループに至っては
「それはトリックだ」と明言しているのにもかかわらず!
∑ヾ( ̄0 ̄;ノ オーット!
この理由は主に2つ考えられます
1つは認知において
「手品師だ」、「トリックがある」という言葉よりも
実際見た「体験」が重要な位置を占める、ということ
もう1つは「自己防衛バイアス」
自分の考えに誤りがある事、騙されていることを
認めたくない心理
目の前の、超常現象に見えるものが
トリックだとか
科学で説明可能であることを
認めたくない、のです
だから「トリックがあるよ」と言っているのに
他の可能性を模索する
もしそうであれば
自分が騙されうるという事実を認める必要がなくなるので
人は基本的に
自分自身について好意的に考えようとする
簡単にごまかされないという自己概念がある
その上に立って
トリックを別のモノと関連付ける(関連性の錯誤)
これを避けるには
感情や主観、直感に流されず
自分の思考の妥当性を多角的アプローチで
吟味する習慣としての
クリティカルシンキングがカギとなる
天文学者カール・セーガン曰く
「クリティカルシンキングを身につけなければ
直面する深刻な問題の解決は望めず
赤ん坊のように
次々と現れるペテン師に騙されるでしょう」
正しい情報に近づく努力
その1つとして
クリティカルシンキングを
意識してみましょう!
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