そこまでして興味惹きたいのか?誤情報に喝!

永年スカイダイビングをやっていると
気候・気象に関する知識が自然と身についてくる ヽ(=´▽`=)ノ

例えば風の強さ
天気図で等圧線が混むと風が強くなるのは
誰でも知っているが

経験上感じるもう1つの重要なファクタ
それは「気温」

日中、陽が高くなり気温が上がってくると風が吹くパターン

暖かい空気は上に上がろうとするから相対的に上空の冷えた空気が降りてくる
上空の空気(山の空気)は風速が高い
これにより地上風も強くなる

等圧線が混んでいるのに地上の風が強くないというのはよくあるケース
そういう時は
近場の低い山やビルに遮られているか
もしくは
強風が上空だけで吹いているか

上空の強風が地上に降りてくるかどうかは温度の上がり方次第だけど
上がったとしても
実際に強風が上空からどこまで降りてくるか
その予測が難しい

風速の予報がよく外れる要因の1つは
この見極めの難しさでしょう

あと、

多くのスカイダイビング初体験の人が
「雲より上に行くんですか?」 (・・。)ん?
と聞いてくる

雲の高さは千差万別
その辺のビルのてっぺんを隠すような数百メートルのものもあれば
国際便の飛行機のさらに上、1万メートルを越えるものも
‥一概に言えないよ

ところで、いろいろあるその雲
全般的な傾向としては
低い雲ほど動きやすく、形や大きさの変化が大きい
高い雲は大きいのが多く変化が遅い
ということ

で、雲のこの特質に目を付けたマジックが‥
「雲消しマジック」 o(・_・= ・_・)oきょろきょろ

「あの雲、消して見せますよ」ってやつ

‥ここでは(いきなりタネ明かし)
巻雲(けんうん、すじ雲)、イワシ雲など
高層にダァーッと広がるようにして存在する雲は使えない
‥すぐに変化しないから

低層域のポコッ、ポコッと
クロワッサンかメロンパンのような雲
これがベスト!(手品に都合がよいという意味で) (;^-^)

変わりやすい
‥その形が
場合によっては、数分で消えます

べったりの雨雲はダメね。低いけど変化しない

晴れた日に
ジェット機というよりはプロペラ機が多く飛ぶ程度の
2000から4000メートル位の低層域にできるポコポコ雲は
ドンドン変化します

そういう雲を見つけて
「今からあの雲を消して見せます」 (;`O´)o

特に低層域では、温度や気圧が時々刻々変化し
湿度もどんどん変わります
湿度の低下を見計らう
これだけでマジック成立!

ただ、上昇気流には気を付けましょう
雲が成長しちゃうのでね ヾ(  ̄▽)ゞ

でね、数日前にツイッターに出たこの写真

見る人が見れば分かる
これはまぎれもない巻雲
これをこの写真のUP主は
夜中の間に陰謀によってまかれたコロナウイルスの痕跡だ、と大騒ぎ

こんな誤情報がネットには蔓延しているわけ
(※「ケムトレイル」=”Chem”(Chemistry(化学)から)+”Trail”(航跡))

すじ状の雲が空に停滞している、というだけで
それが、誰かがウイルス撒いた痕跡だ、と ヾ(`◇´)ノ彡

すじ雲は巻雲(高層雲)の一種
要するに、時間的に変化しにくい

それを今般話題の不安材料に巧みに結び付けて
誰かの「陰謀」だと
こういう論調がネット界隈では非常に多い

まあ、このくらいだったら
ひょっとしたら「カワイイ」レベルなのかもしれないけどね
‥バレバレだもの
でも、そうでもない、社会的影響の大きいものもありえる
だから注意が必要なのよ

「陰謀」論の共通点
会津大学寺薗淳也准教授による陰謀論の共通パターン

〇分かりやすい映像が起点となる
写真や動画など。今の巻雲写真は好例

〇背後で暗躍する組織の名前
知名度高く権力と結びつくが謎めいている(っぽい?)大きな組織が効果的
NASA、フリーメーソン、MI6、CIA‥

〇突拍子もない壮大な計画目標
宇宙計画、人口制御、気候制御、金融崩壊、世界戦争‥

まあ、ウイルス撒いた痕跡とは、題材としてはいかにも今風
昔からあるのは「地震雲」

地震の予兆として
「特殊な」(見た目がimpressiveな)雲が出たよ、と

冷静に考えると(これ大事!)
日本において地震は日常茶飯事 (¨ )(.. )(¨ )(.. )ウンウン!!

M7クラスは4か月に1回、M5クラス以上だと年に140回以上
全ての地震を含めると年に10万回くらい起こっている

impressiveな見た目の雲を日ごろ記録していれば
(実際に記録するサイトが存在する)
いずれ地震は起きるのであり
その直前に撮られた変わった形の雲の写真も必然的に存在する
(誰かが必ず撮っている)

世に地震雲と呼ばれるもの
その多くは巻雲、巻積雲、巻層雲
そして、飛行機雲
要は、大きさや形の変化しにくい(マジックで使われる雲とは逆)
見た目の変わった形の雲

飛行機雲は
上層大気の湿度が低すぎない場合に
ジェットエンジンからの排出ガス中の水蒸気が急激に冷やされて
結氷する現象

上層大気は意外に安定している場合が多く
そのため飛行機雲も、場合によっては数日間残ることもある

すじ状の雲が長時間存在すると
これはなかなかのimpressiveさ

地震雲判定やケムトレイル判定を受けやすくなる

科学的根拠のない情報の錯綜
とくに今のようなご時世、気をつけたい

悪意を持って
もしくは無知の所産として
流す奴は必ずいる

この事実を知っておくだけでも
今後の行動に(良い意味での)違いが生じるのではないでしょうか、ね?

○ブログでは書けない不思議の科学の真髄とは?
【東大物理式】「サクサク読める<見えない世界の物理学>」
メルマガ登録はこちら
https://parasitefermion.com/

○これがホンモノの科学視点【貴方はもう引き返せない!】
「見えない世界の物理学ZOOMセミナー」開催中!
https://parasitefermion.com/news/seminar/

○科学ネタを優しく紐解く‥
【東大物理式】正統派科学こそが本当のオモシロさを伝える
ネコ動画ほど癒されずEテレほど勉強にもならない【お茶菓子動画】
https://www.youtube.com/channel/UCMXH3zgiwHjFyJ7qxWB6RBQ

〇種市孝Facebookタイムライン
https://www.facebook.com/takashi.taneichi.3

関連記事

  1. ステレオタイプへの対処法としてのクリティカルシンキング

  2. 科学の発展で不思議は解消されない

  3. 物理に数式は必要?

  4. 生まれ変わりを唯物論で考える意味

  5. 真理の相対性

  6. 第2・第3のオウム出現の可能性を危惧する

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。