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「波動」の呪縛から自由になろう

地上に立っている自分の目の前を通る電車

その見た目の速度に比べ

電車と同じ方向に走る車から見た
電車の速度は遅くなる
きぃぃぃヘ(≧∇≦#)ノ_ロ

遅くなるどころか、場合によっては追い越すこともある

‥というのは日常感じる「常識的な速度感覚」

要するに「速度」という物理量は
見る人の立場によって値が変わる相対的な量

これを踏まえた上で19世紀の話
古典電磁気学の集大成「マクスウェル方程式」の完成で一波乱
w(☆o◎)wガーン

この方程式から自然に導かれる「光の速度」
これは一体誰から見た速度なのか?

様々に実験を繰り返した結果
光の速度はどんな運動状態の人が見ても一定
であることが分かった 川 ̄▽ ̄;川

この観測事実を背景に
誰から見ても光の速度が一定となるような理論
「特殊相対性理論」
が仮説として提出され

それから10年後、重力を包含する形で、より一般化された
「一般相対性理論
発表

その発表から50年後の1965年
理論から予測されるブラックホールが初めて観測され
さらにその54年後の去年
ブラックホールの初撮影成功
一般相対性理論の正しさが裏付けられた

科学研究は手間がかかる、とはこのことで
理論は
言っただけではまだ仮説
その正しさの検証に要する時間は
場合によっては何十年のスケール、ということ

ところで上の青い字の部分
「事例A」
これ要チェック
あとで戻ってきますよ

さて、話は変わって稲光

雷雨の時の
ピカッとその後のドドーンってやつね (◎-◎;)!!

あれ、現象としては何が起こっているのでしょう?

今日では電磁現象
つまり雲と地上の間での通電であることが知られている

「知られている」とは
検証実験により確かめられている、ということであり
また、知られているからこそ
一定高さ以上のビルには
被害を避けるための避雷針が義務付けられている

しかし18世紀以前はそうではなかった
稲光はかみなり様のお怒りだった ☆=>=>=>(+_+。)

‥別にそう思っても論理的に矛盾はない
かみなり様と呼ばれる超自然的な存在、神様的な者がおり
人間世界の何かに怒って起こすのだ、と

確かにピカッと光ってドドーンとすさまじい音が鳴る様は
「怒っている」というイメージにピッタシ

この解釈
論理的に無矛盾で整合してはいるのだが
上述の電磁現象解釈と決定的に異なる点がある
それは検証されていないという事実

検証せず
検証可能性を考えることもせず

‥ま、実際問題お空の上のかみなり様なんて
当時は検証しようがないよね、技術的に (‘-‘*)フフ

この検証しようのなさが、これまたかみなり様論には都合がよい

検証できないのだから
その解釈の正しさを確かめられない代わりに
誤りであることがバレることもない
少なくとも技術の進歩が検証を可能とするまでは

ということでかみなり様解釈が何世紀も受け入れられていたのだが
技術の進歩で検証可能となり
そのおかげで電磁現象解釈かみなり様解釈に取って替わった今日
あらためて振り返ってみて分かるのは

‥かみなり様解釈って、単なる言葉遊び
(・ω・)b

だってそうでしょ?
検証することを考えず、ただ
訳わからん謎めいた「稲光」という現象を
検証可能性の外側にある、これまた訳わからん謎めいた「かみなり様」
置き換えているだけなんだから

現象的に「誰かが怒っている」印象を与える現象を
文字通り「怒りの感情」にリンクする別のモノに置き換えているだけ

「訳わからんものA」を「訳わからんものB」に置き換える
これ科学的でも何でもない、よね?

さて今日
「引き寄せの法則」をはじめ
気功やヒーリングなどに絡む様々の現象を
波動のやり取りで解釈する「量子力学」がはびこっている (*゚ρ゚)

‥その「波動」とはなんぞや?

いや、言葉としては科学的なイメージよ、「波動」
でも、それがどういうものなのか科学的に説明できる人いる?
媒質は何?波長は?人体から発せられるメカニズムは?
そして‥、検証可能性は?
どうしてそれだけの効果があるのに、いまだに観測されてないの?

そう考えると
稲光におけるかみなり様解釈と大差ない
訳わからん「波動」なるものに置き換えただけ
‥と思われても仕方ないんじゃない?
それって科学ではないよね
(もちろん量子力学でも、ね)゙☆⌒o(*^ー゚) オッケー♪

あ、ところで私の解釈では
気功や人の思念の物理的作用
生まれ変わりなどの現象をまず認めた上で

その解釈の為に前期PF理論を提出

その改善版として今日のPF理論がある

それによればその波動のメカニズムは「PFO間相互作用」

検証可能なPF理論は現状仮説であり
その正否は今後の検証にかかっている

この青字の部分の論理展開
上の事例Aと符合するでしょ
別にPF理論が相対論と肩を並べる理論だと豪語している訳ではない
主眼はそこではなく
正当な科学研究としての手続きをしっかり踏んでますよ、ということ

新規な現象を説明できる仮説を提示しその検証をくり返す

踏み外してはならないこの手続き
手間はかかるがこれが科学の科学たるゆえん
次世代に活きる人類の智慧はこうして進歩してきた

検証結果は今すぐには出ないかもしれない(出るかもしれない)
けど、全ては一歩一歩
着実に進めていくしかない

それが科学というものですよ

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撮影:中川愛美

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