宇宙線
ってなんでしょう?
‥実は我々日本人にとっては縁が深い
「宇宙船」とはちゃうよ (*゚▽゚)ノ
最近アメリカ国防省が
海軍パイロットが撮影した3件の「UFO映像」を公開した
この映像だけで宇宙人信奉者が色めき立っている
(゚-゚;)オロオロ(;゚-゚)
心情は分からないでもないけど
‥もし真実を詳らかにしたいという気が少しでもあるなら
‥もしファンタジーの世界に酔っている訳ではないと主張するのであれば
ここでこそ注意!、ね
冷静に
我田引水にならないように
確証バイアスに引きずられないように
あの画像だけで
地球外高度文明の知的生命体が運航している
現代の地球の技術レベルをはるかに超えた宇宙船
と断定すること
‥これはできない
“UFO”という言葉に引きずられないように!
それは「未確認飛行物体」という意味(Unidentified Flying Object)
それ以上でも以下でもない v(*’-^*)-☆
‥話を元に戻すと
京大・湯川秀樹先生が
原子核を構成する陽子や中性子を互いに結びつける
「中間子」の存在を予言されたのが1934年
それが実際に発見されたのが1947年
それにより中間子の存在が実証され
1949年に日本人初のノーベル賞
湯川先生自身は中間子の存在を理論的に予測
つまり中間子理論という仮説を提示したのだけど
イギリス・ブリストル大学のパウエル教授が
自然界の中にその粒子を実際に発見した事実により
その仮説が正しいことが確認されての受賞
!(゚∇゚ノノ”☆(゚∇゚ノノ”☆(゚∇゚ノノ”☆パチパチパチ!!!
パウエルさんはどうやって発見したか?
‥宇宙線ですよ!
宇宙線というのは
宇宙から地球に飛来する粒子
その中身は
電子、陽子、陽電子、パイ中間子などなど
‥そう!パイ中間子
これこそが
湯川先生が予言したものなのです
予言した後、割とすぐ発見されたので
スピード受賞となりました(予言から15年)
これはかなりラッキーなパターン ☆ヽ(▽⌒)
ちなみにパウエルさんも
この中間子観測実験の技術開発が理由で
ノーベル物理学賞受賞しています
なので、宇宙線
日本人にとっては因縁深いものなのですよ
さて、この宇宙線
一般に非常に高いエネルギーをもって飛んでくる
現代、人類が作ることのできる最高エネルギーの
なんと1000万倍!
というのも観測されている
これがまた1つの謎
人類最高エネルギーの100倍くらいまでだったら
星がその一生の最後に起こす大爆発
いわゆる超新星爆発で
生成することが可能
しかし1000万倍って!?
どうやったらそこまで加速させられるのか?
この問いに対する答えは、今のところ無い 「(´へ`;ウーム
考えられるものとしては
宇宙線粒子が一定範囲に閉じ込められて
そこに何らかの要因で強い磁場がかかっていて
それにより継続的に粒子が加速される
というような環境
しかし今知られている宇宙像の中に
その様な環境が存在する場所がない
少なくとも我々が住むこの「天の川銀河」内には存在しない
可能性としてはこの銀河系の外のどこかに
粒子を超高エネルギーまで加速する
未知の非常に活発な天体が存在するのだろう、ということ
もう1つの可能性としては
元々超高エネルギーの粒子
(素粒子なのかダークマターなのか)
が存在し、それが崩壊して超高エネルギー宇宙線を発生する
というパターン
しかし結論から言うと
この可能性は低そう
というのが最近の研究結果ではある
なんにせよ一番痛いのは
観測事例が蓄積されにくい
ということ ゞ( ̄∇ ̄;)
これほどの高エネルギーの宇宙線が観測される事例は
山手線の大きさで年に1回程度
‥3~4km四方で年に1回程度の激弱重力波の観測より
さらに少ない!
つまり観測事例の収集には長い年月が必要、ということ
琵琶湖級の超特大観測装置(に相当する観測装置)の国際プロジェクトが進行中
このような超高エネルギー宇宙線の起源も興味深いけど
この宇宙線を手段とした
新たな宇宙観測技術の確立も期待されている
宇宙線を用いた宇宙観測
今までの電磁波を使った観測を超える
宇宙の深淵を見せてくれるかも知れない
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